私たちは微小循環の研究を重ねながら、現代病克服の新しい理論を提唱しています
微小循環研究所は、康復医学の理念に基づいて活動している研究型企業です。健康の維持および病気の予防・病後の回復にとって最も大切な「微小循環」と薬用真菌類(霊芝など)との関連研究をはじめ、古典医学と最先端科学を融合して、新たなヘルスケア事業を開発しています。
微小循環とは
はじめに
通常、病理学では、病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定するのを目的とする、医学の一分野ですが、現代社会における様々な疾患では、治らない、薬が効かない、などいったことが多々あります。それらの原因が微小循環の血流にあることがわかっています。慢性疾患などの病理的変化は最初に微小循環における血管の血流力学(流動速など)に影響を与えます。このように、現代の疾患は病理学だけではなく生体機能の側面から研究する生物学、生理学も重要になります。微小循環は、まさに生理学の分野なのです。
微小循環の定義
最新の生理学教科書『新生理学大系・循環の生理学』の中では、微小循環は以下のように定義されています。
第2章 微小循環とリンパ系
I. 微小循環血流
毛細血管床とその輸入, 輸出血管である細動脈, 細静脈を一括して微小血管系と呼ぶ。狭義の微小循環とは微小血管系内の血液の流れを意味する。しかし現在一般に用いられている微小循環の概念はさらに広く, 微小血管系内の血流に加えて,系内血液 – 間質液 – 組織細胞間の物質移動, 間質液の流れとリンパ系を通じての輸送などをも包括する。血液循環の主目的が生体内部環境の維持, すなわち全身の各組織細胞に対する生活物質の供給と代謝産物の除去にあることを考えるならば, 微小循環こそまさに循環系で最も本質的な役割を演ずる部分であり, 心臓や太い血管は微小循環に適切な血流を供給するための補助装置である ことが理解されよう。全身の細胞の生活条件は微小循環によって直接規定される。微小循環の障害は当該組織の機能不全を引き起こし, 障害の部位と広さによっては生命の喪失につながる。この意味において微小循環の世界は, その名称から想像 されるような“微小な”存在どころではなく,個個の細胞からその統合体としての個体の生命維持を直接左右する“巨大な”システムである。
微小循環という名称が一般に用いられるように なったのは約20年前からである。しかしその研究の歴史は300年以前にさかのぼる。 1661年, M.Malpighi はカエルの肺で初めて 毛細血管を発見し, 1674年, A. van Leeuwenhook は自作の顕微鏡を用いてウサギの尾部で毛細血管内の赤血球の流動を観察した。その後数多くの報告がなされたが19世紀の初頭まではおおむね形態学的な観察の記述にとどまっていた。その頃, 微小循環の重要性に着目し, 構造, 機能の両面から広範な研究を行って近代微小循環学の基礎を築いたのが A. Krogh ) である。こうして微小循環の問題は次第に 生理学, 薬理学, 病理学, 臨床医学などの各分野の研究者の関心を集めるようになってきた。今日では, あらゆる病態の根底に微小循環障害が深 くかかわっていることは広く知られている。また, 微小循環には形態と機能のいずれの面においても組織または器官特異性があり, すべてを一律に論ずることはできない。ある器官の病態を考えるにあたっては, その器官の微小循環の特性をまず知らなければならない。
微小循環について
細動脈はさらに末梢に進むにつれて枝分かれして益々細くなり、ついに血管壁には平滑筋も結合組織もなくなって一層の内皮細胞のみから成る。壁が薄くて口径の小さい血管、毛細管になる。ここでは血液と血管周辺の組織とが薄い内皮細胞のみを介して接触することになり、ここではじめて血管内外の物質の交換が起こる。
血液循環目的は血液と組織との間の物質交換によって生体の内部環境の恒常性を維持することにある。したがって毛細血管領域こそ循環系に於いて最も本質的な部分であって、心臓、動脈、静脈系は適正な血流を毛細管に供給するための補助器官と言ってよい。細動脈の末梢(終末細動脈)から毛細管に分かれ、再び集って細靜脈の末梢(終末細静脈)に至るまでの領域を微小循環という。毛細間の環境だけでなく、その前後の細動脈、細静脈とのつながりの部分をもあわせ考えたものである。
微小循環の概念
解剖学的:
細動脈、毛細血管、細静脈
生理学的:
抵抗血管(細動脈)、交換血管(毛細血管)、容量血管(細静脈)及び細胞間の物質交換、毛細リンパ管の間に無数の微小な通路中の組織液の循環。毛細血管は、血液と組織細胞との間の物質交換の場として、血管系の主要機能を営んでいる。
微小循環血流
微小循還とは微小血管系内の血液の流れを意味します。しかし現在一般に用いられている微小血管系内の血流に加えて、系内血液―間質液―組織細胞間の物質移動、間質液の流れとリンパ系を通じての輸送などをも包括します。微小循環では毛細血管壁を通じて物質の交換が行なわれるため、その動脈側と静脈側では血液の組成のみならず粘性が異なります。毛細血管網への輸入、輸出血管である細動、静脈の血流は、自己調節並びに神経性、体液性調節を受けています。血液の粘性は赤血球の流動状態と密接に関係しますが、これにかかわる因子として、①赤血球の形状、②赤血球内容の粘性、③赤血球膜の弾性、④血漿の粘性、⑤赤血球の凝集能などがあげられます。もちろんヘマトクリット値や温度によっても血液の粘性は変化します。
参考文献:『新生理学講義』(南山堂)鈴木 泰三・星 猛
血流が悪くなるため、体のすみずみまで酸素・栄養が運ばれず不足し老廃物の蓄積によりさまざまな症状が出てきます。これが、ストレスが身体に影響を与える仕組みのひとつです
マイキュレーター は復旦大学(旧上海医科大学)病理生理学教室で開発された微小循環(毛細血管・末梢血管)を観察する血流の観察機器です
○ セロトニン神経と羅布麻ー紅麻
○ ラフマ葉エキスの安全性試験
○ ラフマ葉エキスの脳内モノアミン含有及び細胞膜流動性への影響
○ ラフマ葉の睡眠・記憶への調整作用
微小循環研究所
住所 : 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-38-9 TSKビル5F
交通 : 都営新宿線「浜町」駅 A1 出口 徒歩2分
電話 : 03-5651-2562
FAX : 03-5651-2563
Mail : info@bishoujyunkan.co.jp